喪中のお歳暮について
万が一、自分や送り先の相手に不幸があった場合、お歳暮はどのようにすれば良いのでしょうか?
「毎年贈っているから、変わらず贈ったほうが良いのか?」
「相手のことを考え慎むべきか?」
そんな疑問にお答えします。
【相手に不幸があった場合】
結論から言うと、贈っても大丈夫です。
お歳暮は祝い事ではなく感謝の気持ちを伝える習慣であるため、気にする必要はありません。
但し、めでたさの象徴である紅白の水引はかけずに
シンプルな白地の短冊に「御歳暮」と表記して贈ります。
例外として、相手が不幸にあったばかりの際はさすがに遠慮しておくのがマナーです。
どうしてもと言うのであれば四十九日が終わった後にしましょう。
「お歳暮を贈る時期」に記載しましたが、この場合は贈る時期に応じて
「御年賀」「寒中御見舞」等と表記を使い分けてください。
【自分に不幸があった場合】
逆に、送り手(当方)に不幸があった場合には、お歳暮を贈っても何ら問題はありません。
しかし、贈ることで相手が「大変な中わざわざ申し訳ない」と気にしてしまう場合もありますので
不幸が起こって間もない時期には敢えて贈らないというのもひとつの方法です。
特に親しい知人や身内の場合はこちらの状況を分かってくれているでしょうから
まず失礼などということはないですし
第一、自分にお歳暮を贈る余裕がないケースも十分考えられます。
そういった場合にはお歳暮のことは後回しにしてしまいましょう。
また、贈るのであれば【相手に不幸があった場合】と同様、
水引は掛けず四十九日が明けてから時期に合った名目を記載して送ります。
どちらにせよ、お歳暮は「気持ち」の贈り物ですからあまり形式にとらわれず
相手の気持ちを考えて臨機応変に対応しましょう。